サッカー日本代表の長友選手が行っているトレーニングで有名なトレーニングが体幹トレーニングです。
長友選手が監修した本もたくさん出ています。
体の使い方、パフォーマンスがアップするなど、とても注目されているトレーニングですよね。
では、この体幹トレーニングはダイエット効果はあるのでしょうか?
体幹トレーニングってダイエット効果あるの?
答えは、
ダイエット効果はあるが効率的ではない
といえます。
どういうことかを説明する前にそもそも体幹とは何なのでしょうか?
体幹と言っても、実は色んな定義があります。
東京大学の教授で筋肉について研究をされている石井直方先生は、「体幹(コア)とは脊柱部分を動かす、または固定する筋肉群」と定義されています。
わかりやすく言うと、背骨を支える背中の筋肉とお腹の筋肉です。
一般的に、体幹の筋肉を鍛える効果は、
「内臓の位置を調節する」
「腰痛予防」
「体の軸の安定」
「基礎代謝が上がりダイエットに効果的」などが
言われています。
はじめの3つの効果はその通りなのですが、ダイエット効果に関してはクエスチョンマークがつきます。
なぜなら、体幹と言われる筋肉は小さいからです。
筋肉が小さいということは、筋肉の面積が少ないので、活動することで発生する消費カロリーも少なく
なります。
ですので、「体幹トレーニングをしても、ダイエットに効果的と言えるほど※基礎代謝を上げることは期待できない」のが正直なところです。
※基礎代謝とは、動かなくても、生きていることで消費するカロリーのことです。
反対に、大きい筋肉を筋トレした方がダイエット効果が高いといえます。
大きい筋肉とは、胸(大胸筋)、背中(広背筋)、脚(大腿四頭筋、ハムストリング筋群、殿筋群)です。
大きい筋肉を鍛えた方が、ダイエットに効果的な基礎代謝を高くすることができます。
これは、車に例えるとわかりやすくなります。
1.体幹トレーニングで鍛えられる小さい筋肉を軽自動車のエンジンとします。
2.胸(大胸筋)、背中(広背筋)、脚(大腿四頭筋、ハムストリング筋群、殿筋群)の大きい筋肉をトラックのエンジンとします。
3.消費されるカロリーをガソリンとします。
軽自動車(体幹)はエンジンが小さい(筋肉量が少ない)ので、パワー(基礎代謝)があまりないです。そのため、そんなにガソリン(消費カロリー)を使いません。
ですので、ガソリン(消費カロリー)は使うが使うガソリン(消費カロリー)の量が少ないので、ダイエットの効果はあるが、あまり効率がいいとは言えません。
一方、トラック(大きい筋肉)はエンジンが大きい(筋肉量が多い)ので、パワー(基礎代謝)があります。そのため、ガソリン(消費カロリー)を大量に使います。
ですので、ダイエット効果が高いと言えます。
以上のことから、体幹トレーニングはダイエット効果はあるが効率は悪いことが言えます。
反対に、大きい筋肉をトレーニングした方が、ダイエット効果が高いと言えます。
体幹トレーニングは様々なトレーニングの1つ
このように、体幹トレーニングはダイエットに効果がありますが、効率的ではありません。
同じ努力をするなら大きい筋肉を筋トレをしたほうが、ダイエットには効果的です。
実際にアスリートは、ダイエット目的で体幹トレーニングを取り入れている人は少ないです。
体幹トレーニングをすることで、
・体の軸がブレなくなる
・腕や脚が動かしやすくなる
・姿勢が安定することで走りやすくなる
といったような、パフォーマンスの向上目的で取り入れている場合がほとんどです。
また、体幹トレーニングだけをしているのではなく、他にもウェイトトレーニングをしたり、持久力をつけるトレーニングをしたり、神経伝達がよくなるトレーニングをしたりと、様々なトレーニングをしています。
ですので、アスリートは、体幹トレーニングをメインにしているのではなく、「体幹トレーニングも取り入れている」という方が多いというのが実際です。
とはいえ、スポーツの競技パフォーマンスを上げるトレーニングとしてはとても優秀なトレーニングです。
アスリートの方や一般の方でもダイエットは必要のない方で、日常生活を動きやすい体にしたい方にはお勧めのトレーニングです。
まとめ
体幹トレーニングはダイエット効果はあるが効率は悪い
大きい筋肉を鍛えた方がダイエット効果は高い
アスリートの競技パフォーマンスアップには効果的
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