質問
「GI値(ジーアイ)」という言葉を雑誌やテレビのダイエット特集でよく耳にするようになりました。そもそもGI値って何ですか?ダイエットにどう繋がって痩せるのか教えてください。
43歳女性
確かにGI値という言葉を最近よく聞くようになりました。
そもそもこのGI値とは何なのでしょうか?
そして、ダイエットにどう繋がって痩せるの説明させていただきます。
GI値とは何か?
GI値とは、正確にはグリセミック・インデックス(glycemic index)と言います。これを略してGI値と読んでいます。
それではGI値とは何なのでしょうか?
主食やお菓子などの糖質を含む食品を食べると糖質は消化吸収されブドウ糖という形で血液中に入ります、この血液中のブドウ糖のことを血糖値と言います。
糖質の中でも消化吸収の早い糖質を食べたとき、血糖値が急激に上がります。そうすると血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが出ます。急激に血糖値が上がった分だけインスリンは大量分泌されます。
一方、糖質の中でも消化吸収がゆっくりな糖質を食べたときは血糖値が緩やかに上がります。すると、インスリンも緩やかに少しだけ分泌されます。
このインスリンの出方、血糖値の上昇速度を数値で表したものを
GI値(グリセミック・インデックス)と言います。
GI値がどのようにダイエットに影響するのか?
これを知るには、インスリンの働きを理解する必要があります。
糖質は普段、体を動かすエネルギー源として使われています。
そして、いつでもエネルギーになるように筋肉と肝臓に蓄えられています。
糖質を食べると、消化吸収され、血糖値が上がります。
その上がった血糖値を正常値に下げるために膵臓からインスリン というホルモンが分泌されるということを先ほど説明しました。
ただ、このインスリンは血糖値を下げて筋肉と肝臓にブドウ糖を蓄えるだけでなく、筋肉と肝臓で蓄えきれなくなった余った糖質を脂肪に変えて体に蓄える働きをします。
ですので、糖質の多い食事ばかりしていると、体脂肪が増えて太ってしまいます。
ということは、血糖値が高く上がってインスリンがたくさん出てしまえばしまうほど脂肪になりやすくなります。
その中で、GI値がダイエットのキーポイントになります。
GI値はインスリンの出方が多い、少ないの値でしたよね。
このインスリンの出る量は、血糖値が急激に高くなるか、緩やかに高くなるかです。
消化吸収が早い糖質を食べるとGI値が高くなります。このような糖質を高GI食品と言います。
反対に
消化吸収が緩やかな糖質を食べるとGI値が緩やかになります。このような糖質を低GI食品と言います。
簡単に言うと、高GI食品を食べると血糖値が急激に上がりインスリンが大量に出るので体脂肪になりやすくなり、
低GI食品を食べえると血糖値が緩やかにあがるのでインスリンの出る量が少なくてすむので体脂肪になりにくいということが言えます。
ということは、同じ糖質を食べるにしても低GI食品を食べた方が太りにくく体脂肪になりにくいということです。
そのことから、低GI食品の方がダイエットに繋がりやすくなります。
このような理由から、ダイエットに繋がってきます。
高GI食品、低GI食品の代表的なもの
今までのことをざっくり言うと、
高GI食品を食べると太りやすく、低GI食品を食べると痩せやすくなるということです。
それでは、どんな糖質が高GI食品で低GI食品なのでしょうか?
<高GI食品>
白米・パン・うどん・温かいジャガイモなど
<低GI食品>
玄米・オートミール・ライ麦パン・全粒粉パン・そば・さつまいも・冷やしたジャガイモなど
※ジャガイモは温かいと高GI食品になり、一度茹でたりして冷やしたジャガイモは低 GI食品になるといった特性があります。
これらのことを踏まえて、
主食を
白米 → 玄米やオートミール
パン → 全粒粉パン
うどん → そばに、
ジャガイモ → さつまいも
のような低GI食品に変えていただくだけでもダイエット効果が出るのでおすすめです!!
とはいえいくら低GI食品といえど食べすぎはNGです。量は一人前にしてくださいね。
まとめ
・高GI食品から低GI食品に変えるだけでダイエット効果が高くなる
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